第1回 プラクシノスコープってなに?






はじめまして、ぼくエミル君といいます。
今日は自由が丘のあるお店にきたんだけど、なんだか見たこともないDVDや本がいっぱいだ。
あれ、全部アニメーションばっかり。

 

店員のサキーちゃんです、こんにちは。こちらは

Au Praxinoscope

(オープラクシノスコープ)です。

 

オープラクシノスコープ?言いにくいな。どういう意味?

 

オープラクシノスコープのオーは、フランス語で場所を表す言葉です。
「プラクシノスコープ」は、ここに飾ってある視覚玩具の名前です。

中の絵の帯を入れ替えて、こうして筒を回すと内側の鏡に写った絵が動いて見えます。

 

なんでー!!

紙のほうを見ても動かないのに、
鏡のほうは動いて見える!!




 

レイノー先生が教えてあげよう。
それがまさにプラクシノスコープ。
フランスの発明家エミール・レイノーが1879年に発明した視覚玩具だよ。
エミール・レイノーは、このプラクシノスコープをパリ万博で披露して特許をとったんだ。

 



へえ、特許ってそんな昔からあったんだ。

 

その後プラクシノスコープを発展させて、光学劇場、テアトル・オプティックという装置も発明したんだ。もっと長い絵が動いて、それを映写できるんだよ。
彼は機械を発明しただけではなくて、絵を描いて、お話も作っていたんだよ。ひとりで制作から興行まで今のアニメーション映画のすべての行程を行なったのだ。

 

そりゃたいへんだ。 それって、映画のフィルムの元祖?

 

そうだね。元祖のひとつ、かな? 
ちょうどこのころ、同時多発的にいろんな映画のもとが生まれたんだ。例えばエジソンが・・

 

その話は大変そうだから今回はアニメーションにしぼろう。

 

はい。
パリのグレヴァン博物館にて、光学劇場が上映された10月28日が、世界で始めてアニメーションが公開された日といわれていているんだ。今ではこの日を「国際アニメーション・デー」として、世界中でアニメーションの上映会が催されているんだよ。

 

そうだったのか!

このお店の名前はアニメーションの歴史に基づいていたんだね。

 



いい名前だよ。
かっこいいしね。

 

プラクシノスコープが、このお店の名前で、
発明したのは、エミール・レイノー。
今日からはじまるこのコーナーの主役がぼく、エミルくん。
先生は、レイノ先生・・・


 

フフフ、気付いたようだね。

 

 

 

 

 

 

Author: Asami Ike, Saki Muramoto and Koji Yamamura.