第11回 世界のアニメーション映画祭/アニエスト


こんにちは、あれ?レイノー先生は?
ルーマニアのブカレストで開催されているアニメーション映画祭、
“アニエスト”に参加してるんですよ。今スカイプで繋がっています。

やあ、元気ー?
わーびっくりしたー
何食べてるんですか?

 


“ジャーニー”っていう映画祭指定のレストランで、タイ料理を食べてるんだ。

 

えー、ルーマニアでタイ料理…
ルーマニアにも映画祭ってあるんだ。
映画祭って最新のアニメーションが集まるんだよね。
古いアニメーションも見れるよ。
歴史的な価値のあるものとか、新しく発見されたものとかいろいろな特集上映がある。
映画祭によって特徴があっておもしろいよ。
そちらルーマニアの“アニエスト”はいかがですか?

 

夕べは“クリーピーナイト”で、深夜までアニメーションを見てたよ。
夜の9時くらいから上映プログラムを観て、途中でバンドのライブがあったりして面白い。
すごい盛り上がりだったよ! 
上映を観て、イベントがあって、また上映を観て… ファーねむい…

 

クリーピーって?

 

「ぞっとする」っていう意味かな。 ホラーとか、顔がちぎれたり、目玉をひっぱったりと、気味が悪いアニメーションばっかりを夜中に見るんだよ〜。
あと短編としては規定より長いとか、コンペでは選ばれにくい作品も上映される。

 

怖いけど面白そうですね。
コンペはどんな感じですか?
コンペも毎晩あって盛り上がってるよ。
長編、短編、ミュージッククリップ、学生部門がある。観客も観客賞に投票するんだ。
僕もコンペに投票したい!
その他にこども向け、おとな向けのワークショップもあって、いまどきの映画祭の要素がコンパクトにまとまっている。 ルーマニアはアニメーションの学校がないから、映画祭はアニメーション教育の目的もあるんだ。
こうしたワークショップを開くことは、世界で初めてアニメーション映画祭を主催したASIFA(国際アニメーション協会)の目的の一つでもある。だから今でもいろんな映画祭で、ワークショップなどが開かれているんだ。


ASIA
アニメーション映画祭、楽しそー!(つづく)

 

 

 

 

Author: Asami Ike, Saki Muramoto and Koji Yamamura.
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1-11-2016