<アニメーション・キャビン> vol.1
山村浩二が2015年に出会ったベスト短編アニメーション上映
2016年1月9日、16日、23日、30日、2月6日、13日
土曜日2回上映:14:30~(開場14:00)/17:30~(開場17:00)
会場:ギャラリースペース/入場無料/事前申込不要(先着順15名)
上映は4K TVモニターになります。
「会話」監督:アナ・ホルバット/「魔王」監督:ジョルジュ・シュヴィツゲベル/「アザラシの島」監督:エドモンド・ヤンソンス/「ベンチ No. 0458」監督:イワン・マクシーモフ
2015年に出会って印象に残った作品群は、ユーモアと軽妙さの中に独特の余韻を残す作品が多かった。
アナ・ホルバット『会話』は、一人の女性の帰宅後の日常的な所作を、シンプルな絵で現実味を持って描き、そこに挿入されるTV内の物語が全てを寓話化する。初見では気付かない仕掛けがある。
ジョルジュ・シュヴィツゲベル『魔王』は、確かな力でアニメーションの根源的な魅力をたたえている。
エドモンド・ヤンソン『アザラシの島』は、いつまでも目的を達し得ない空虚さが印象的。抽象的なフォルムの動きのオリジナリティが光っている。
イワン・マクシーモフ『ベンチ No.0458』は、これまでの彼の作品の良質な変奏曲で、小さき生き物への愛のある眼差しが暖かく伝わってくる。
男女2人組のティボール・バノチュキ、サロルタ・スザボ『のこり-もの』は、食事における社会的意味をマジックリアリズム的な表現で色彩豊かに描き出している。(山村浩二)